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アルコールと睡眠の関係

▼アルコールと睡眠の関係

昔から「生活の知恵」と言われ、賢人の経験から得られた知識があります。「お酒を飲めば眠れる」というのもこの一つです。しかし、多くの人がこの知恵を間違えて捉えています。「お酒を飲んでも熟睡できない。むしろ逆効果だ。」これが答えです。今回はその理由をお話しします。

▽アルコールと睡眠の関係

「寝る前にお酒を飲めば、ぐっすり眠れる」こうした考えで寝酒をしている人を多く見かけます。しかし、これは医学的にみて大きな間違いです。

確かに、適量であればお酒は決して悪いものではありません。アルコールには入眠を促す作用があるのは事実です。寝付きが悪い人と悩んでいる人が、晩酌を始めた途端にぐっすり眠れるようになったという例は少なくありません。

しかし、これには睡眠についての誤解と、それに伴う大きな落とし穴が待ち構えています。なぜ、お酒の力を借りて眠るのがよくないのか、そのしくみをわかりやすく説明しましょう。

▽寝酒すると熟睡できないワケ

寝酒をすると寝付きが良くなるのは、アルコールがGABAニューロンと呼ばれる神経を刺激するためです。GABAニューロンは、大脳の活動を静める働きを受け持っています。アルコールは、この神経系を活発にするため、眠りを誘うのです。

しかし、アルコールを飲んで眠ることの問題点は、アルコールを飲むと夜中に目が覚めてしまうことです。実は、アルコールは入眠を促すだけで、睡眠の後半では逆に眠りを浅くしてしまう作用が知られています。

アルコールが、眠りについた直後に深い睡眠を増加させてくれるのは確かですが、残念ながらこうした作用は一時的なものに過ぎません。それどころか、眠って3時間ほどたつと逆に、ノンレム睡眠のときに深い睡眠に移行するのを妨げる効果があります。

▽寝酒はむしろ逆効果

もうひとつ困るのが、利尿作用です。アルコールを飲むとトイレに行きたくなるため、睡眠の途中で目が覚めてしまう原因になります。これも熟睡を妨げる要因ですので、注意が必要です。

アルコールは決して質の高い睡眠に役立つものではありません。むしろ、熟睡を妨げる原因になります。こうした理由から、寝酒はできるだけ慎んだ方が良いと言われています。

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