▼ストレスと病気-社会不安障害(2)-
▽社会不安障害は「心の病気」
社会不安障害は、多くの場合、こうした症状は「心の病気」によるものだという認識がありません。人前に出ると緊張するのは自分のせいだ、とくにストレスのかかるときに自分の持つくせが強調されて出るのだ、というとらえ方をします。
▽以前は「精神治療」だった
社会不安障害についての従来の考え方は、過去の心理的な出来事により現在の過剰な反応が引き起こされている、そこで、その状態を治すには「精神治療」あるいは「精神分析治療」により自己洞察を深めることが効果を上げる、というものでした。
しかし、「精神治療」や「精神分析治療」は功を奏する場合もあるが、功を奏さない場合もあることも多い、のが近年の研究で分かってきました。
▽抗うつ薬での治療療法
そこで、最近は社会不安障害の原因は、うつ病と同じように脳の働きの不具合が原因となり過剰に緊張し不安を感じるのだ、という考えが主流になってきました。
薬物療法としては、これまでは抗不安薬が選択されてきましたが、最近は抗うつ薬が治療効果をもたらすことが分かってきました。
抗うつ薬で不安感や緊張感をやわらげることができれば、それまで回避していた場面に参加することも苦痛ではなくなってきます。
